建設業界は残業が多くてきつい?建築板金工の働き方と1日のスケジュールもご紹介!

「建設業をやってみたいけど、残業が多いのはきつい」

「周りとうまくやっていけるか不安がある」

「多少の残業はいいけど、体力がもつか心配」


建設業に興味のある方は、さまざまなイメージに迷いを持たれている方も多いと思います。

建設業は残業が多く、とにかく体力勝負できつい仕事、というイメージが一般的です。しかし、建設業界でも働き方改革が進み、労働環境は改善しつつあります。


なにより建物をつくり上げていく充実感は、建設業の醍醐味です。ものづくりが好きな方にはぜひおすすめしたい職種といえます。

この記事では、建設業界で働きたい方へ向けて、気になる残業や労働環境の現状、建築板金工の1日をお伝えしていきます。




■建設業界は残業が多い


建設業界は、時間外労働が常態化しており、転職情報サイトが行っている残業時間の調査で、全90〜95種の中、常にトップ3に入っています。その他上位を競うのは、映像関連や編集職など、いずれも残業が多いイメージが浸透している業種です。あるサイトでは、2022年に土木系エンジニアとして施工監理の仕事が残業時間トップとなってしまいました。


建設業界における1ヶ月あたりの平均残業時間は、51.3時間です。週休2日制として計算すると、1日あたり2時間ほどになります。これだけみると、それほど多くはないように思いますが、これは事務職や管理職など建設業界全体を含めた平均時間です。施工監理など突出して残業時間が長いと想定される仕事では、月の残業が100時間に及ぶこともあります。


問題となるのは時間だけではなく、サービス残業も多くある点です。残業自体が常態化しているので、時間外労働分の賃金が支払われていないケースも見受けられます。


このように、厳しい労働環境が問題となっていた建設業界ですが、やっと改善の兆しがみえてきました。近頃では働き方改革の影響もあり、週休2日制の導入や残業時間の縮小へ向けた取り組みが各地で行われています。




■建設業界に残業が多い4つの理由


建設業界は残業が多い職種として知られていますが、これには明確な理由があります。ここでは、代表的な4つの理由をご紹介します。


・人手不足が深刻


建設業界は、慢性的な人手不足が深刻な問題となっています。需要は拡大しているにも関わらず、職人の高齢化が進み、10代・20代の若い働き手が少ないのが現状です。

人手不足になると、一人あたりの業務量が増えるので、どうしても残業せざるを得ない状況になります。


若い働き手の参入が少ない理由としては「体力勝負で賃金に見合わない過酷な労働」という建設業界への悪いイメージが浸透していることも一因です。

業界のイメージを向上させ、職人の技術や経験、働きに見合った賃金を支給できるような環境づくりが求められています。


・工期に遅れられない


建設業界で生き残るためには、工期を守ることが絶対条件です。

決められた工期に遅れれば、信用問題に関わり、今後の受注量にも影響します。他社との競争が激しいため、時には工期が短い仕事や報酬が少ない仕事も受けなければならず、皺寄せは現場の作業員に及びます。


あらかじめスケジュールは決められていますが、天候によって左右される面も多く、工期を守るのは簡単ではありません。それでも工期に遅れることはできないため、必然的に残業をしなければならなくなります。


また、建設業界は繁忙期と閑散期の差が激しい業種です。繁忙期に工事が集中すれば、工期は短く、残業も多くなるでしょう。


・体育会系で休日が少ない


建設業界は体育会系の体質で、休日が少ないといわれてきました。若手の参入が増えない状況では、昔ながらの価値観が根強く、休日を増やそうという方向性にはならなかったようです。


下請けの会社で働いていれば、休日に他の現場に駆り出されることもあります。建設業の多くが日給制のため「休みよりも収入がほしい」と考える職人が多いことも、休日が増えない要因です。


近年は働き方改革などの国の取り組みや、SNSをはじめとした娯楽の普及により、一人一人の働き方への意識も変わってきました。日本建設業連合会も週休2日制の導入を呼びかけています。今後は安定した休日の取得が定着する見込みです。


・36協定の上限規制が適用されない


建設業界は、残業時間の上限を定めた36協定の時間外労働制限に適用されない業種です。

会社は社員に対して、労働基準法で定められた労働時間、及び休日日数を超えて労働させる場合に、36協定を締結・届出をしなければいけない決まりとなっています。


これに適用されないと、上限なしに残業させることができてしまうのです。

なぜ建設業界が36協定の時間外労働制限に適用されないかというと、季節によって業務量に差があるためと、天候によってスケジュールが変動するためです。


しかし、建設業界も2024年4月1日からは36協定の上限時間に適用されることが決まりました。これにより、ますます労働環境は改善すると思われます。


もう一点、間違えてはいけないのは、残業代の支払いと36協定は別だということです。36協定の上限に適用されないからといって、残業代も支払わなくていいということではありません。実際に勘違いしている会社もあるので注意しましょう。

時間外労働は割増賃金が適用されるので、通常の賃金から何%か割り増しされた賃金が支払われます。




■建築板金工の平均年収


建築板金工の平均年収はどのくらいかご存じですか?

少ないイメージを持たれている方もいますが、大体420万円前後で、日本の平均とほとんど変わりません。20代では23万円程度、30代では32万円程度の収入を得ている人が多くいます。

建築板金工は見習いのうちから日給1万円ほどの給料をもらえるので、十分生活していけます。経験を積めば日給1万5千円となり、年に2回の賞与も支給されるので、安定した年収を目指せるでしょう。

さらに収入アップを目指すのであれば、建築板金技能士の資格に挑戦することをおすすめします。

建築板金技能士は、屋根や外壁に使用する金属板を加工し、施工する技術を証明する国家資格です。1級を取得できれば、仕事の幅も大いに広がるでしょう。3級は未経験から受験できるので、まずは3級から取得し、現場で実務経験を積みながら2級、1級とステップアップできます。




■SKBの建築板金工の労働環境


SKBでは、建築板金工として働く職人の労働環境を向上するべく、さまざまな取り組みを行っています。建設業界では長年、体育会系の体質によるサービス残業が当たり前となっていました。しかしSKBは労働環境を見える化することで、誰もが働きやすい環境を目指しています。


・完全週休2日制


SKBは、建設業界では珍しく、完全週休2日制をとっています。建築板金工の仕事は体力勝負です。体を休ませる時間は、仕事をしている時間と同じくらい大切だと考えます。

残業時間は、基本的に月30時間以内とし、繁忙期に超えることはあっても、その分の手当てもしっかりお支払いします。


・福利厚生が充実


SKBは福利厚生が充実している点も魅力です。社会保険完備に加え、早出・残業・休日出勤の各種手当は必ず給付します。一般の会社にお勤めの方は当たり前に思うかもしれませんが、建設業界ではそれらさえ支払われない事態が通常だったのです。


仕事に使う制服や道具などもすべて会社で負担しますので、ご安心ください。


・資格取得サポート


SKBでは、玉掛け・溶接・高所作業など、仕事に関する資格を目指す方を全面的にサポートしています。受験にかかる費用は全額会社負担です。経験豊富な職人が多数在籍しているので、資格に関することはもちろん、普段の業務についても気軽に質問できます。


このように、SKBでは建設業界で問題視されていた労働環境の改善に積極的に取り組み、働きやすい環境を実現しています。




■建築板金工の1日のスケジュール


建築板金工の1日のスケジュールをみていきましょう。

建築板金工の仕事は主に2つに分けられ、工場で薄い金属板を加工する作業と、実際の現場で建物への取り付けを行う作業があります。どちらを行うかによってスケジュールが多少変動しますが、ここでは現場での1日をご紹介します。


【建築板金工の1日のスケジュール】


8:00 出勤・朝礼など 清掃や道具の準備をし、他の職人と作業内容を共有します。

9:00 作業開始 工場では機械での金属加工を、現場では取り付けや採寸を行います。

10:30 小休憩 集中力がいるため、午前と午後に小休憩をとります。

12:00 昼休憩 他の職人と昼食を共にしたり、疲れていたら昼寝をしたりします。

13:00 作業開始 午前中の続きの作業を行います。早く終わった場合は、他の職人のフォローに入る場合もあります。

15:00 小休憩 午後の小休憩をとります。

17:30 退勤 次の日の作業がしやすいように整理整頓し、翌日のスケジュールを共有します。


このように、建築板金工の仕事は、8時から17時30分までと、日中の陽が出ている間に行われます。外仕事が多く、金属を加工する際には大きな音が出ることから、夜間の作業はほとんどありません。

帰宅してからの時間を自由に使える点もメリットです。


さらにSKBでは、1日2時間の休憩を3回に分けてとります。しっかりと体を休ませることで、集中力を保った質の高い仕事ができるのです。




■まとめ


建設業界で残業が多い理由について、リアルな事情から改善傾向の今をご紹介しました。屋根職人の平均年収や建築板金工の1日など、建設業界で働くイメージは湧きましたでしょうか?


株式会社SKBでは現在、建築板金工事、屋根工事、外壁工事など、外装工事を一緒に手掛けてくれる仲間を募集しています。業界経験をお持ちの方で、板金の技術をさらに磨きたい方は大歓迎です。

未経験の場合でも、35歳くらいまでの方でしたらぜひご応募ください。一から丁寧に指導し、資格への挑戦も支援します。


建設業界の中でも特に働きやすい環境を提供しているSKBで、一緒に建設業界を盛り上げていきましょう。

やる気のある方からのご応募をお待ちしています。


採用情報はこちらからご確認ください。

https://www.skb-inc.com/recruit