建築板金工になるのに資格は必要?建築板金技能士やその他おすすめの資格もご紹介!

皆さんこんにちは。栃木県真岡市で、外装工事・屋根工事・建築板金業などを手がける株式会社SKBです。


弊社が施工している建築板金業は、薄い金属板を加工し、屋根・雨樋・外壁などを製造・取り付ける仕事です。作業の分類や区分、工法などにより、さまざまな技術が求められますが、建築板金工の仕事をするのに資格は必要なのでしょうか。


今回は、建築板金工と資格の関連性や、取得しておくと役に立つ資格など、建築板金工と資格について詳しく紹介します。




■建築板金工とはどのような仕事なのか?



最初に、建築板金工の仕事について、簡単に説明します。


建築板金工は、板金業の仕事のひとつです。板金業は、金属板を加工して多彩な板金製品を製造する仕事で、おおまかに「建築板金」と「工場板金」に分類されます。


冒頭でも少し触れたように、弊社が取り扱う建築板金は、薄い金属板に切断・変形・貼り合わせなどの加工を施し、さまざまな板金製品を製造し、取付まで行う仕事です。建築板金で作られる製品は、住宅の必須設備である屋根・雨樋・外壁を始め、飲食店で使われるダクトや厨房用金物のほか、工芸品なども含まれます。


一方、工場板金は金属板が分厚いものになり、加工工程は建築板金と同様です。飛行機・自動車の本体・キュービクルなどを製造するのは、工場板金に該当します。


建築板金の仕事には、次の3つの技術が必要とされています。


● 金属の特性に合わせて金属を加工する技能や技術

● 建築物への取り付け後、雨漏りなどが発生しないように処理する雨仕舞の技能や技術

● 建築物と周辺環境との美観・景観のバランスを考慮する能力


建築板金の技術を用いて、屋根や外壁の外装仕上げを行うには、場所に合わせた工法や種別の選択が必要です。




■建築板金工に必須資格はありません


建築板金工の仕事に関連する資格のひとつとして、建築板金技能士という資格があります。この資格を持っていると、建築板金に関する知識と技術を有していると証明できるため、持っているに越した事はありません。


しかし、求人広告などで、建築板金技能士の資格保有を応募条件としている会社は、ほとんど見られません。建築板金の仕事は、現場で覚える内容がほとんどであるため、未経験で資格を持っていなくとも、入社後に建築板金の知識や技術を覚えていけば全く問題ないのです。




■建築板金技能士とは



建築板金技能士は、国家資格のひとつであり、都道府県職業能力開発協会が実施しています。建築板金の技能を有していると認定するものであり、この資格を取得すると、大きな信頼性を見られるなどのメリットがあります。屋根や建物に施す板金の作業は、雨漏り対策と建物の外観仕上げの両方の役割を果たすため、建築板金の仕事はとても重要です。


建築板金技能士の資格を持っていると、建築業許可において専任技術者として働くことができます。試験時の選択科目で、ダクト板金作業もしくは内外装板金作業のどちらかを選択するかによって、技術者となれる業種が異なるため、仕事の幅を広げたい場合は選択科目にも考慮するとよいでしょう。また、他の資格試験を受験する際に、科目免除が受けられる資格もありますので、複数の資格取得を目指している方は覚えておくと良いでしょう。


・受験資格

建築板金技能士の試験は、内外装板金作業は1級から3級・ダクト板金作業は1級と2級に分かれています。受験する級により、受験資格が以下のように異なります。


1級(上級技能者)…以下のいずれかに該当すること(必要な実務経験年数は学歴によって異なる)

● 7年以上の実務経験

● 2級合格後2年以上の実務経験

● 3級合格後4年以上の実務経験


2級(中級技能者)…以下のいずれかに該当すること(学歴によって実務経験が不要となる)

● 2年以上の実務経験

● 3級合格者


3級(初級技能者)…不問


・試験内容

建築板金技能士試験は、各級とも学科試験と実技試験を受験します。学科試験では、加工法や建築構造、安全衛生などが出題範囲です。実技試験では、実際に溶融亜鉛メッキ鋼板を用いて板金やダクトの施工技術が問われ、雨樋いの製作もしくはダクトの取り付けを行います。


内外装板金作業の実技試験時間は、1級が5時間・2級が4時間・3級が3時間です。ダクト板金加工では、1級・2級とも実技試験時間が4時間となっています。




■その他おススメの資格



建築板金技能士の資格以外にも、建築板金工が取得しておくと仕事に役立つ資格には、以下のようなものがあります。


● アーク溶接作業主任者特別教育

● 玉掛け技能講習

● 高所作業車運転技能講習


それぞれの資格について概要を紹介しますので、ぜひ取得を目指してみてください。


・アーク溶接作業主任者特別教育とは

アーク溶接とは、放電現象のひとつであるアークを利用して溶接する手法です。二つの電極に電圧をかけることで発生された電流により、高い熱が発生します。この熱により発生した光「アーク」を利用して溶接を行うのです。


アークは、出力電流が1,000Aに達するほか、電圧は40V程度・温度は5,000℃から20,000℃程度まで達します。溶接作業には危険を伴うことが多く、溶接中のアークが火災や爆発、感電などの原因となり、重大な災害事故も報告されています。これらの災害を防止するために、アーク溶接に関する適切な知識や技術などを身につけることが必要です。


労働安全衛生規則においても、アーク溶接機を用いて作業を行う労働者に対して、事業者が「アーク溶接特別教育」を実施することを義務付けています。また、労働安全衛生法の改正で、2022年4月からはアーク溶接作業には作業主任者の選任が必要となりました。


作業主任者制度に関する今後の運用は、明確には決まっていませんが、アーク溶接の知識が建設板金工の仕事に役に立つのは間違いありません。


・玉掛け技能講習とは

玉掛け業務とは、クレーンなどで荷物を運ぶ際に、用具を準備したりフックに荷物をかけ外ししたりする一連の作業を指します。玉掛け作業者とクレーンの運転者が連携して安全な作業を実施することが大切であり、玉掛け作業には玉掛けの技術のほかクレーンの知識も必要です。


建築板金工事では、屋根材を加工するケースも多数あります。屋根工事現場で屋根材を運ぶときにクレーンを用いるため、玉掛け作業ができる人材は現場で活躍できる場面も多いでしょう。クレーンの運転資格を持っていると、現場で一人で玉掛け作業ができるようになるため、玉掛けとクレーンの資格を両方取得しておくのがベストです。


国家資格である玉掛け技能講習を修了すると、1トン以上の荷物を扱えるようになります。一方で、玉掛け特別教育を修了すると、1トン未満の荷物のみ扱うことができます。運転免許を持っていなくとも、十八歳以上であれば玉掛け技能講習もしくは玉掛け特別教育を受講可能です。クレーンなどの免許保持者や、現場経験がある人などは、受講科目が一部免除されます。


玉掛けの資格を取得するには、玉掛け技能講習が3日間・玉掛け特別教育が2日間の講習を受講します。試験の難易度はそれほど難しいものではないため、講習をしっかり受け実技試験を確実にこなせれば、合格率はとても高い資格です。


・高所作業車運転技能講習とは

作業床の高さが10m以上ある高所作業車を運転する場合は、運転技能講習の修了が義務付けられています。高所作業車の定義は、以下のとおり定められています。


● 走行機能が搭載され、運転することであらゆる場所へ移動できる

● 動力を利用し、作業床を上昇もしくは下降させられる

● 作業床を2m以上の高さまで上げられ、人が乗ったまま走行及び上昇が可能である


玉掛け同様、高所作業車運転技能講習も国家資格となっているものの、資格取得までの道のりは難しくありません。危険な作業や特別な技術が必要な現場で、危険を回避する為の最低限の知識を身につけるための資格です。


高所作業車技能講習が、10m以上床が上がる高所作業車の運転ができるのに対し、高所作業車特別講習では床が上がる能力が10m未満となっています。つまり、技能講習を受講すれば、10m以上・10M未満どちらの高所作業車も運転可能です。


普通自動車免許や移動式クレーン運転免許、小型移動式クレーン運転技能講習などの資格を持っている人は、学科講習が免除されます。該当条件に合う資格を取得している場合は、試験申込時に忘れないよう申請しましょう。


ここまで紹介したように、建築板金工に役立つ資格はさまざまありますが、資格取得費用に関して気になる方もいるのではないでしょうか。仕事をしながら、これらの資格取得を目指すのであれば、栃木県真岡市の株式会社SKBで働きながら資格取得を目指してみませんか。




■まとめ



株式会社SKBでは、社員に向けた福利厚生の一環として、資格手当の支給や資格取得費用の全額負担などを行っております。会社の歴史は浅いながらも50年以上の業歴があり、お客様にご満足いただける施工をお届けするため、会社をあげて社員のスキルアップに努めています。一生モノのスキルを身につけ、手に職を持って働きたいと考えている方は、SKBで一緒に働いてみませんか。


弊社では、経験・未経験問わず、社員を募集しております。熟練の職人が多数在籍しており、教育体制もしっかりと整えているため、将来独立も目指せる職場環境といえます。福利厚生に関しても、資格関連だけでなく、社会保険を完備したうえで早出・残業・休日出勤などの各種手当はきちんと支給いたします。社員全員が前向きな気持ちで働ける職場環境を目指しておりますので、外装工事のスキルを高めたい方・手に職をつけたい方・将来独立を目指したい方など、目的をもって仕事に取り組みたい方はぜひお問い合わせください。


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