建築板金工はニーズが高く将来性あり?キャリアプランや仕事内容もご紹介します!

このコロナ禍で、世帯年収の低下や失業など暗いニュースが連日のように取りざたされています。これから10年、20年先には、いったいどんな社会になっているのでしょうか。

一つ言えることは、何かしらの「技術」をもっているほうが、しなやかな働き方・生き方ができる、ということです。


最近は人間の仕事が人工知能(AI)に奪われるという話もありますが、機械ではできない技術を身につけていれば、一生を通じて働けます。そのような長い目で見た上でメリットがある技術の一つが、建築の板金工事の仕事です。


建築における板金(ばんきん)は、実は誰しもが必ず目にしているもの。ただ、それが建物においてどんな部位なのか、また仕事にするうえでどんなことをするのか、イメージしにくいかもしれません。


けれども板金は建物にはなくてはならないものであり、板金工事のスキルを身につけると安定したキャリアを築くことができるのです。

今回は建築の板金工事について、徹底解説! 将来性やキャリアプランも紹介します。




■そもそも板金とは? そして板金工事はどういう仕事?



板金とは、その名が示すように、薄い金属板のこと。建築業ではこの金属板に加工を施して変形させ、屋根や外壁、雨樋などに使います。また厨房用金物やダクト、排気塔、内壁に使われることも。


このように板金は外装から内装まで幅広く使われており、こうした板金の加工あるいは取り付けを板金工事と呼びます。したがって板金工事は、建物にとってなくてはならない工事なのです。




■なぜ板金? 登場したのはいつの時代? 実は素材としてこんなメリットがあるんです!



板金が建築に使われるようになったのは、いつの時代からかご存じですか?

文明開化の明治時代? もう少し遡って江戸時代……?

答えは、なんと奈良時代。

現存していませんが、奈良の西大寺に使われた記録が残されています。


よく神社やお寺で緑色になった屋根を見ることがありますが、あれも板金。銅が緑青色になったものです。


また神社やお寺などでは、梁や柱に金属で飾りが付けられていることもありますが、これもまた板金工事。装飾的な意味合いだけでなく、致命的なダメージをもたらす雨水から建物を守り、火にも強い板金は、日本では伝統的に重宝されてきたのです。




■現代の住宅で板金はどんな風に使われている?


ただしかつて板金は高価で、社寺仏閣や公共建築などお金をかけられる建物にしか使うことができませんでした。

江戸時代の一般住宅の屋根は板葺きで、しばしば大火に悩まされたのも事実。土を原料とする瓦は燃えないものの、建物の重量が重くなり、地震に弱くなってしまうというジレンマがあります。


そこで1923年の関東大震災をきっかけにいよいよ国が注力したのが、板金を用いた金属屋根の普及です。

火に強く軽量な板金は、日本にうってつけの屋根材でした。

そして板金は外壁にも使われるように。

金属サイディングやガルバリウム鋼板は、スタイリッシュな佇まいをもたらしてくれます。

雨樋にもステンレスやトガルバリウム鋼板や銅など、さまざまな種類の板金が使われています。

さらに雨水を防ぐための建築のディテールや窓周りにも、板金の存在は欠かせません。




■板金工のニーズは増える一方! その背景にあるものとは……? 



このように、板金は建築にとってなくてはならないもの。

したがって、建築の板金にまつわる技術を身につければ、安定した収入を得ることができます。


けれども今は新築住宅の需要は減っているから建築業界は先細りでは? と考える方もいらっしゃるかもしれません。


たしかに今からおよそ50年前の1973年に、日本の住宅着工数は最高水準の190万戸を記録しましたが、1998年以降は120万戸前後で動くようになり、現在はなんと、50年前の半分以下の約80万戸まで落ち込んでいます。


この原因は少子高齢化。新築住宅の需要が増えることはなく、長期的な減少傾向をたどることは間違いありません。野村総合研究所の予測データでは、2030年度には70万戸、2040年度には49万戸まで減少することが示されています。


しかしその代わりに活気を呈しているのが、リフォーム・リノベーション市場です。

予想データでは、2033年には総住宅数の3割が空き家に。その場合、空き家のリフォーム・リノベーションの潜在市場規模は現状の9兆円から20兆円になると分析されています


そして数多くある建築の業種のなかで、もっともニーズが高くなるのが建築板金です。

大きな理由として、建築板金工事を定期的に行わないと、建物が早く耐用年数を迎えてしまうから、ということが挙げられます。

インテリアのリフォームはやるかやらないか好きずきですが、板金関係が傷んでしまうと雨水が建物内に侵入して雨漏りや構造の腐朽が起こる可能性があるので、オーナーとしては好む好まざる関係なく、板金工事をプロに依頼しなくてはいけません。

建物の寿命を左右する板金工事は、定期的なメンテナンスとして必ず行わなければならないのです。


いかに板金工事のニーズがあり、また将来的にも安定した仕事であるか、おわかりいただけましたでしょうか?

そうなると、必要とされるのが、板金工事に携わるスペシャリスト。

しかしこちらも少子高齢化の影響で、職人が不足している状態です。少しでも業界経験があり、板金に関する知識を深めたい、とやる気のある人が、今、求められています。




■建築板金工事のキャリアプランとは?



具体的に板金工のキャリアプランを見ていきましょう。


未経験者から始めるのなら、まずは見習いから。先輩の現場に同行して、かんたんな作業を手伝いながら、部材の名称や使う素材の種別といった基本的な知識や、一連の流れを習得します。

板金は雨水の侵入を防ぐ大切な役目を担っているので、現場での経験がすべて。経験豊富な板金のプロが多数在籍し、若手教育にも熱心な会社を選ぶのがおすすめです。


キャリアアップをめざすのなら、経験を積みながら資格の取得に励みましょう。資格をもっていると任される仕事の幅も広がり、給与アップの可能性も!


建築板金にかかわる資格としてメジャーなものの一つに、「建築板金技能士」という国家資格があります。板金工事は屋根、外壁、雨樋、ダクト、水まわりなど多岐にわたるので、用途やシチュエーションに応じてさまざまな知識が必要となります。「建築板金技能士」をもっていると、こうした知識や技術の証明になります。


「建築板金技能士」は、都道府県職業能力開発協会の試験に合格すれば取得できます。試験は「内外装板金作業」と「ダクト板金作業」の2つがあり、「内外装板金作業」は1~3級、「ダクト板金作業」は1〜2級のレベルが設定されています。


熟達した技術者としてさらにステップアップするのなら、現場を管理したり後輩を指導する立場をめざしましょう。

資格としては、「建築施工管理技士」という現場監督のための国家資格があります。

この資格を取得すれば、現場で「主任技術者・監理技術者」といった責任のある役割を担うことが可能。1〜2級のランクが設けられており、実務経験で受験する級を決めるのがおすすめです。

社会的な認知度も高く、評価を得やすい資格ですが、その分、毎年30〜40%程という狭き門。キャリアを積むことはもちろん、十分に対策を練ってから受験しましょう




■働きやすい環境で建築板金工としてキャリアアップ! 



建設業でインターネットを検索してみると、キツイ、ハードワーク、休めないなどのキーワードがヒットすることかと思います。


このように建設業はブラックというイメージが強く、かつて「5K」という言葉が流行ったのもその一例です。

これは「危険」「汚い」「きつい」「暗い」「臭い」の頭文字をとったもの。

ただし建設業の場合は、「暗い」「臭い」が「給料安い」「休日なし」に置き換わった「5K」なので、いかに休日が少ない業種であるかがうかがえるでしょう。


というのも、建設業は工期厳守が鉄則。竣工スケジュールに間に合わせるために、どうしても皺寄せが生じて休日が犠牲になってしまいます。


また労働時間が長いのも問題視されています。現場は少子高齢化で人手不足。1人あたりの仕事が増えるため、どうしても労働時間が長くなってしまいます。


しかし栃木県真岡市の「SKB」は、こうした建設業のよくない慣習の改善にいち早く努めてきた経緯があります。

まず自分たちが気持ちよく働けないと、クライアントのために良い仕事はできない……という考えから、福利厚生を拡充。各種保険は完備し、資格支援制度も整えています。


そしてきちんとお休みが取れるのも特徴です。他業種との絡みもある仕事なので、残業は完全にゼロではないですが、どうしても発生してしまう場合でもできるだけ少なくなるよう調整しています。

現場への直行、作業終了後の直帰も可能で、プライベートを大切にしながら働くことができる会社です。




■SKBでは板金工を募集中!福利厚生も充実、幅広いスキルが身につきます


建築板金工事のスペシャリストとして50年超の歴史を誇る「SKB」では、これまでの経験を活かしたいという経験者の方を応援します!


特にフリーランスの板金工の方にとっては、2023年は試練の年。10月からインボイス制度が導入されるため厳しい環境を強いられると、各方面から不安の声が上がっており、フリーの板金工の方も影響は免れません。

フリーランスですと万が一、業務中にケガをしても労働基準法上、元請けは補償の責めを問われませんし、社会保険などに加入できず、工具類も都度自分で用意する必要があります。


そんな状況に一抹の不安を覚えるようなら、しっかり休みがとれて、社会保障や福利厚生も受けられる「SKB」で働いてみませんか?


さらなる経験を積みたいベテラン職人の方や、将来の独立をめざす方も歓迎。新卒の方や未経験者の方でもていねいに指導しますので、お気軽にご連絡くださいね。


SKBの求人情報はこちらからご確認ください。

http://skb-inc.jp/service003