皆さん、はじめまして。栃木県真岡市で建築板金工事を中心とした外装工事を手掛ける株式会社SKBです。建築板金とは薄い金属板を加工し、施工する仕事です。加工した金属板は、主に建物の屋根や外壁、雨どいなど様々な場所に取り付けられます。
建築板金は雨じまいとも呼ばれ、建物を雨や風から守るための重要な役割を果たしています。もし雨じまいがきちんとされていなければ、建物の耐久性に影響が出てしまうため、優れた技術が必要となるのです。
今回は、あまり知られていない建築板金について詳しくご紹介いたします。
■建築板金の仕事内容とは
建築板金とは金属板を加工し、建物の屋根や外壁など様々な場所に取り付ける仕事です。雨や風から建物を守る大切な役割を果たしています。
では、どのような場所で建築板金が必要なのでしょうか。
住宅建築においては屋根、棟、破風板、軒天、霜除け庇、鼻隠し、雨どい、土台水切りなど、様々な場所で建築板金の技術が生かされます。どれも住宅の耐久性を高めるために必要な設備です。
次に建築板金の具体的な仕事内容を見ていきましょう。
・トタン屋根
建築板金工が手掛ける工事の一つに、トタン屋根があります。トタン屋根は金属屋根のことです。そのため金属を取り扱うプロである建築板金工が工事をします。
・外壁
外壁工事も建築板金工が行う仕事です。近年、外壁工事において主流になりつつあるのが金属サイディングと呼ばれる外壁材です。仕上げ面にはガルバリウム鋼板、中は断熱材になっています。昔はガルバリウム鋼板ではなく、アルミ素材が主流でした。
金属サイディングは金属素材なので衝撃に強く、軽量、そして防水性が高いというメリットがあります。
金属サイディングの種類の中には、角波サイディングと呼ばれる金属の外壁材もあります。凹凸があり、主に工場や倉庫といった大型の建物に使われます。素材はガルバリウム鋼板やアルミ製です。
・雨どい工事
雨どい工事も建築板金の重要な仕事となります。建物の構造に合わせて金属板を加工し、住宅に取り付けます。雨どいは、雨水を排水溝に流すための重要な役割を担っているものです。建物を守るために欠かせない設備の一つと言えるでしょう。取り付け工事だけではなく、定期的に点検・修理を行っている会社も多くあります。
・流し台（ステンレス）
建築板金の仕事は、外構工事だけではありません。合金であるステンレスを加工し、流し台をつくることも建築板金工の仕事です。一般住宅や店舗、工場などの流し台にも、技術力を発揮するのです。
■建築板金と工場板金の違いとは
板金とは、金属板を利用することを意味します。車の修理としての板金塗装は、ご存知の方が多いのではないでしょうか。
板金は大きく分けて建築板金と工場板金の2種類あります。どのような違いがあるのか、解説していきます。
まず建築板金では、薄い金属板を加工します。金属板を折ったり曲げたり、建物や物に合わせて金属板を加工するのです。金属板を加工した後は、建物への取付けを行います。
一方、工場板金は厚い金属板を加工します。工程に関しては建築板金と大きく変わりません。取り扱う製品は自動車、飛行機のボディーなどです。金属板を加工した後、納品します。
建築板金と工場板金の違いは、金属板の厚さと施工するかどうかです。建築板金は加工から施工まで行うのに対し、工場板金は金属板の加工や製造まで行い、施工はしません。
■建築板金ならではの3つの特徴
今度は、建築板金ならではの3つの特徴について解説していきます。
特徴を知ることで、建築板金のことをより深く知ることができます。
・高いレベルの加工技術
金属板の加工には、金属を知り尽くした人が成せる高い技術力が求められます。複雑な構造になっている場合は特に、豊富な知識ときめ細やかな作業が必要なのです。それだけに得られる仕事のやりがいや喜びは大きいでしょう。
・雨じまい
建築板金は雨じまいとも呼ばれます。雨じまいとは、住宅や建物に雨水が侵入しないようにする仕組みのことです。屋根や外壁など、様々な場所で建築板金が生かされます。
似たような言葉に防水がありますが、こちらは雨水の侵入をブロックすることを意味します。水が入り込まないように、穴をふさいで水を止めるのです。
一方雨じまいは雨水を排出し、同じ場所に溜まらないようにすることで、建物への侵入を防ぐ構造となります。雨水を屋根から庇、次に雨どい、そして地面や排水路へというようにスムーズに流れるような仕組みをつくるのです。防水と違って隙間ができるので、湿気を逃しやすいというメリットがあります。
では、もし雨じまいができていなければどうなるのでしょうか。雨じまいがきちんとされていなければ雨漏りをしたり、建物の四方に雨水が流れたりします。このような状態が続くと建物の腐食やカビが発生するなど、様々なトラブル発生につながります。知らず知らずのうちに建物の劣化を早めてしまうのです。
建物の耐久性を向上させるために、雨じまいに関しても建築板金工として確かな技術力が必要なことが分かります。
・美しい仕上がり
建築板金では、仕上がりの美しさにも手を抜くことができません。建物を守るために取り付けられる金属板の数々は、誰の目にも触れる場所にあります。建物の耐久性を高めるだけではなく、景観にもこだわらなければなりません。そこにはものづくりに携わる人にしかわからない喜びもあります。
■建築板金の給料はどれくらい？
次に、気になる建築板金の給料について見ていきましょう。求人サイトを見ると、建築板金の給料は350万円～600万円程度としているところが少なくありません。月給は20万円～40万円程度です。なかにはそれ以上の給与額を提示しているところもあります。
国税庁による民間給与実態統計調査を見ると、令和3年度の1人あたりの平均給与（正社員）は508万円、令和2年度は496万円、令和元年は503万円だと算出されています。このことから建築板金は、日本の平均給与と同じくらいの年収だということが分かります。
参考：国税庁 民間給与実態統計調査 令和3年
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2021/pdf/002.pdf
建築板金の給料についてご紹介しましたが、建築板金工として働き始めたばかりの時期は高い収入は見込めません。これは建築板金に限ったことではないでしょう。どの職種で働いても未経験者ならなおのこと、始めから満足のいく収入を得られることは少ないものです。
ただし建築板金は、職人として活躍できる仕事です。建築板金として働くために必要な資格はありません。経験、実績を重ね、職人技を習得していけば、おのずと給料にも反映されていきます。金属の知識を習得し、理解度を高める、そして実践していく。近年では新しい工法や材料が出ているので日々、職人としての腕を磨くことが必要です。
建築板金工として働く人の中には独立して、直接仕事を請け負う人も多いでしょう。建築板金として活躍したいなら、諦めずに続けることが大切なのです。
■ほかの建設業に比べどうなの？
建設業には、とび・土木、大工、型枠大工、塗装、クロス、設備など様々な種類がありますよね。では、ほかの建設業と比べると建築板金の給料はどうなのでしょうか。
結論から申し上げると、建築板金の給料は他の建設業と比べて比較的高いでしょう。勤務地や経験の有無にもよりますが、建築板金の日当は約10,000円～25,000円です。年収でみると約420万です。
厚生労働省の令和3年度、毎月勤労統計調査の月間現金給与額（事業所規模5人以上）を見ると、建設業の給与（きまって支給する給与）としては約34万と算出されています。ただし、これは小規模の会社から大規模な会社を含めた平均となりますので、中央値はその金額よりも低いでしょう。
調査結果から分かる通り、建築板金は職人として活躍すると他の建設業よりもわりと稼げる仕事と言えます。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r03/21cr/21cr.html
参考：厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和3年分結果確報
また、建築板金工事は高所作業が多いです。そのため高所作業車や足場組立、建築板金技能士や建築施工管理技士、アーク溶接、玉掛けなど建築に関わる資格を取得すると、技術力が高まり、年収が上がりやすいでしょう。
おすすめの資格やキャリアプランについては、以前の記事をご覧ください。（https://www.skb-inc.com/blog/column/153067）
■まとめ
建築板金は建物を雨や風から守るため、金属板を加工し取り付け工事を行う仕事です。建築板金の仕事は雨じまいとも呼ばれます。もし雨じまいがされていなければ、建物の劣化スピードは加速してしまいます。耐久性を高めるためにも、雨じまいが欠かせません。新築工事やリフォーム工事で必要不可欠なのが建築板金なのです。
株式会社SKBは、建築板金工事に関して50年以上の確かな実績があります。専門業者としての提案力、職人一人ひとりの高度な技術力、高品質な仕上がりをお届けできるのが強みです。
また株式会社SKBでは、経験者を積極的に採用しています。知識を深め、技術力を見に付けたいという方を全力でサポートしています。資格支援制度も充実しているので、職人技を磨きたい、将来的に独立したいという方にとって良い環境づくりをご用意しております。もちろん未経験者も歓迎です。福利厚生が整っているので、安心で働くことできます。
建築板金工として働きたい方は、株式会社SKBまでお気軽にお問合せ下さい。
